The Focolare Movement

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フォコラーレは、カトリック教会の中で生まれた共同体で、『皆が一つになるように』(ヨハネ17・21)というイエスの最後の祈りの実現をめざしています。教会内、諸キリスト教会の間、諸宗教の方々、また特定の宗教を持たなくとも善意を持つすべての人との対話を通じて、世界の平和、一致した世界をめざしています。

公式名称は「マリアのみ業」ですが、参加する人々の間に「暖かさと光」が感じられたところから、イタリア語で「暖炉」を意味する「フォコラーレ」という名で呼ばれるようになりました。

第二次世界大戦中に北イタリアのトレントの町で、数人の若いカトリック信徒の女性たちにより始まりました。神への愛と隣人愛を実践する彼女たちの生き方は、多くの人々に影響を与え、やがてイタリアを越えて世界に広がったほか、カトリック教会内にとどまらず、諸キリスト教会や諸宗教、宗教を持たない人々にも伝わっていきました。

フォコラーレへの参加の仕方は様々です。この「一致の精神」のために生涯を捧げる「フォコラリーノ」と呼ばれる人たち、そして、職場や家庭、教会など置かれた場でこの精神を生きる人たち、また青年や子どもたちも参加しています。世界平和と兄弟愛をめざし、宗教対話や社会事業にも活発に携わっています。

キアラ・ルービック Chiara Lubich

フォコラーレの歩み Focolare History

「皆がひとつになるように」(ヨハネ17・21)とイエスが御父に願われた一致。フォコラーレは、この一致の実現に貢献するために生まれ、初期の頃から全世界に目を向けていました。

福音の言葉を実践しながら、神への愛と隣人への愛を日々の生活の中で生きるキアラ・ルービックと数人の仲間たちにより始まった生き方は、やがて「一致の精神」と呼ばれるようになり、発祥の地トレントからまもなくイタリア各地に広がり、1956年からはヨーロッパ、1958年に中南米、1961年に北米、1963年にアフリカ、1966年にアジア、1967年にはオーストラリアにも広がり、現在182ケ国に至っています。

ある時、キアラはこう語りました。「ペンは自分が何を書くのかを知りません。神が教会の中に一つの業を起こされる時には、一人の人を用いられます。でもその人は自分が何をすることになるのかを知りません。私の場合もそうでした。神の道具は、小さく弱いものです。その人は、神の御手の中で様々な苦しみと喜びを通して、神が望まれる仕事にふさわしい道具となっていきます。トレントの町でフォコラーレが始まった頃、私には何の計画も考えもありませんでした。すべては、神のご計画の内にあったのです。」

フォコラーレでは、カトリック信徒を中心とする200万人の賛同者・共鳴者を数えます。カトリック以外の350の諸キリスト教会の人々も多数参加している他、ユダヤ教、イスラム教、仏教、ヒンズー教、シーク教などの諸宗教の人々、そして特定の信仰を持たない人々も「一致の精神」に共鳴し、世界各地で様々な形で参加しています。

世界中でフォコラーレのメンバーは14万人、様々な部門に属しながら、活動を展開しています。