Spirituality-001キアラ・ルービックが提唱した一致の精神は、共同体的霊性交わりの霊性とも呼ばれます。皆が一つになりますように(ヨハネ17・21参照)というキリストの祈りからくるものです。

 

教会の歴史の中では、長い間、人がそれぞれ神に向かう個人的霊性が豊かに発展しました。フォコラーレの一致の精神においても、私たちが各々神との交わりを生きることを大切にしますが、同時にキリスト者の生き方としての共同体的霊性に焦点を当てています。

 

父よ、あなたが私の内におられ、私があなたの内にいるように、すべての人を一つにして下さい(ヨハネ17・21)というキリストの祈りから生まれた皆で神のもとに向かう精神です。

 

共同体的霊性、交わりの霊性は、現代の神学者たちによって予見され、第二バチカン公会議も示唆しています。神学者カール・ラーナーは、将来の教会の姿について「皆が兄弟的交わりの中で一つの霊的体験を分かち合うものとなるだろう」と語り、第二バチカン公会議では、教会はキリストの神秘体、三位一体の愛で結ばれた人々の集いとして示されました。

 

一致の精神には、その柱と言える12の要点と、7つの側面(虹のように)があります。

 

12の要点は、キアラと初期の仲間たちが福音を生きるなかで、聖霊の導きにより次第に明らかになっていったもので、各々が互いに関連し合っています。

 

つの側面(虹のように)は、私たちが生活の中で愛を実践するときに現れる、さまざまな愛のかたちや実りを虹の七色にたとえたものです。