1943年にイタリアのトレントで、キアラ・ルービックと数人の若い女性たちが始めた生き方から生まれた一致の精神。み言葉を実践するなかで、聖霊が一つ、また一つと教えて下さったことをまとめて12の要点と呼んでいます。各々の要点は、鎖のように互いに関連し合っています。
1.愛なる神
第二次世界大戦。人々の暮らしや社会だけでなく、人生の理想までもが崩れ去る時代のさなか、キアラと仲間たちは、神の計り知れない、一人ひとりへの親しい愛を深く体験しました。
「爆弾にも何ものにも破壊されることのない理想」として、神を選びました。
2.神のみ旨
今この時に、神のみ旨を生きることが、すべての人に開かれた聖性の道であると、彼女たちは発見しました。
「主よ、主よ、という者が皆、天の国に入るわけではない。天の父のみ心を行う者だけが入る」(マタイ7・21参照)
どこでどんな状況、境遇にあっても、誰もが生きることができるものです。
3.み言葉
彼女たちは福音の言葉を実践し始めました。心を尽くして、余すところなく、日々の生活の中で、まず町の最も貧しい地区に目を向けながら。
4.兄弟への愛
福音の教えに従い、すべての隣人を愛することを決心して取り組みました。
5.相互愛
明日の身は分からない状況のもと、最も神が望まれることは何かと自問したとき、互いに愛し合いなさい(ヨハネ13・34)というイエスの新しい掟が目にとまりました。すぐに彼女たちは、お互いに自分の命を投げうってでも愛し合うという約束を交わしました。この相互愛の実りは、福音が約束したように、イエスが彼女たちの間におられることでした。
6.ご聖体
彼女たちはできるだけ頻繁に、一致の絆であるご聖体のイエスに養われるようにしました。
7.一致
「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17・21)というイエスの祈りを実現することに貢献するよう呼ばれていると、彼女たちは感じました。
8.見捨てられたイエス
互いの愛が不完全なとき、一致が失われることもありました。一致を取り戻す秘訣を、十字架にかけられ見捨てられたイエスへの愛のうちに見いだしました。
イエスは十字架の上で叫ばれました。「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」(マタイ27・46)
9.聖マリア
一致の母マリアは、あらゆる意味で私たちのお手本であることも分かりました。
人々が神と一致し、互いに一つになるためにどのように働くべきかを教えてくれるのはマリア様です。
10.教会
交わりの教会となること、つまり教会を構成するすべてのものを愛で結ぶこと。また教皇様と司教様方と心からの一致を保つことによって、キリストの神秘体を築くこと。
「あなた方に耳を傾ける者は、わたしに耳を傾けるのである」(ルカ10・16参照)
11.聖霊
聖霊に自分たちをゆだね、心の中で語りかけるその声に、いつも聞き従うように努めました。
12.真ん中のイエス
何よりもまず、真ん中のイエスがいつもおられるように、相互愛を生きようとしました。
「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである」(マタイ18・20) 「何よりもまず、心を込めて愛し合いなさい」(1ペトロ4・8)
12の要点については、キアラ・ルービック著『新しい道』に詳しく解説しています。
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