創立者キアラ・ルービックは、フォコラーレの「組織」について質問を受けた際、こう答えています。「組織について語る前に、何よりも大切なのは、フォコラーレが『一体である』ことです。そして、私たちが世にもたらすべき『一致』がまずフォコラーレ内で実現されている必要がある、ということです。」

この「一つである」、「一致している」ことを、フォコラーレは絶えず目指しています。教皇ヨハネ・パウロ二世も、フォコラーレをそのように見ておられ、参加する人々の数からも、「皆さんは一つの民です」と言っておられました。フォコラーレは、教会の一部をなす一つの民と言えます。様々な召し出しの人がおり、神から委ねられる使命は各々異なりますが、すべてが「一致」という同じ目的に到達するためのものです。


新しい家庭運動 (New Families)

1967年、フォコラーレの中に、「新しい家庭運動」が生まれました。これは、一致の精神を生きる既婚者から成り、皆が兄弟姉妹として生きる「普遍的兄弟愛」の価値観を、家庭の分野で生き、証しすることを目指します。

家庭をもつ人々や婚約者を様々な形で養成・フォローする活動や、危機にある夫婦・配偶者を失った人・離婚や別居中の人を特に配慮して助ける活動などがおこなわれています。また、家庭大会の開催や家庭関係の出版物の発行、教育機関との協力などにより、家庭を擁護する文化を世にもたらすよう努めています。

New Families Movement website: https://www.focolare.org/famiglienuove/en/


新しい人類運動 (New Humanity)

一致と交わりの精神を通じて福音を実践することは、様々な社会問題に解決の糸口を与えることが次第に明らかになっていきました。こうして生まれた「新しい人類運動」に参加する人々は、各々の専門分野において、個人的にも共同体としても協力し、現代社会の様々な傷を癒すため、力を尽くしています。

フォコラーレの初期、キアラ・ルービックは、第二次世界大戦下で困窮していた自らの町トレントで「社会問題を解決すること」を望んでいました。福音を生きる生活は精神的な次元に留まらず、爆撃により心身共に傷ついていた人々のもとを、彼女は仲間と共に訪れ、孤独な人を慰め、必要な人には食糧や衣類を持っていきました。このような働きかけの中で、神が常に助けの手をさしのべてくださることを、彼女たちは体験しました。それこそ新しい人類運動の始まりだったのです。

Link al sito internazionale:  New Humanity http://www.new-humanity.org/en/


若い世代 (LINK TO MENU LATERALE 青少年 [giovani generazioni])

初期の頃から、大勢の若者がフォコラーレに参加していましたが、1967年キアラは「世界中の若者の皆さん、一つになりましょう!」と呼びかけました。その翌年「ジェン運動」が生まれました(新しい世代の意 = New GENeration ⇒ GEN = ジェン)。

 

「ジェン2 「一致した世界を目指す若者」たち (Youth for a United World = YFUW)

「ジェン3と「一致を目指す少年少女」たち (Teens for Unity = T4U) 

「ジェン4と「愛のサイコロ」


司祭、助祭、教区の神学生

一致の精神を自らのものとして生きる司祭、助祭、教区神学生もいます。キアラ・ルービックは、彼らを「皆に奉仕する人」と呼び、弟子たちの足を洗われたイエスの姿をその模範として挙げました。

 

司教様方

1977年以降、フォコラーレの一致と交わりの霊性に感銘を受ける友人の司教様方も増え、霊的な歩みを共にされるようになりました。


男女修道者

男女修道者の存在は、トレントでのフォコラーレの初期から見受けられました。観想会や宣教会、伝統的修道会から現代に生まれた修道会に至るまで、多くの修道者が一致の精神を受け入れ、それを通して、自分の会の創立者のカリスマを新たに理解し、一致の道具として共同体に奉仕し、修道会内の刷新にも貢献しています。


フォコラーレは「一つの民」として、自らの歴史と目的、組織を備えており、人間の体にたとえるなら「心臓」に相当する部分もあります。

男女フォコラリーニ

フォコラーレの心臓部、「一致のかなめ」となるのが、フォコラリーナ(女子)とフォコラリーノ(男子であり、運動は彼らから始まりました。創立者キアラ・ルービックは、男女フォコラリーニを「神と隣人への『愛の炎』を守る者」と定義しています。彼らは、男女各々、「フォコラーレ」と呼ばれる小さな共同体で生活し、神に従うために「父、母、子、畑」を後にして、世界中のフォコラーレが必要とされるところで、自分の全てを捧げて生きる人々です。

フォコラリーニの間には、既婚者フォコラリーニと呼ばれる男女の既婚者もいます。彼らは、既婚者としてのあらゆる務めと役割を果たしながらも、独身で共同生活をするフォコラリーニと同様、自分の全てを神に奉献するよう召されています。

 

フォコラーレは、一般信徒の運動であるため、運動内の召し出しにも、一般信徒的な特徴が見受けられます。実際「フォコラリーニ」も奉献生活をしますが、同時に一般社会の中で働きながら生活する一般信徒です。

 

男女ボランティア

「神のボランティア」と呼ばれる召し出しもあります。彼らは、自由に徹底的に一致の精神を生きながら、家庭や専門の社会分野など人間生活のあらゆる営みに、福音の光をもたらし、社会組織を刷新していくように呼ばれています。