「ジェン2」GEN 2

初期の頃から、大勢の若者がフォコラーレに参加していましたが、1967年キアラは「世界中の若者の皆さん、一つになりましょう!」と呼びかけました。その翌年「ジェン運動(新しい世代の意=New GENeration)」が生まれ、1985年には、さらに広範囲の若者たちに及ぶ「一致した世界を目指す若者運動」が誕生しました。18歳~30歳位の年代の若者たちが、国籍・文化・民族を超えて五大陸に広がり、「一つになろう!」というキアラ・ルービックの呼びかけに寛大に応えて生きています。

 

「一致した世界を目指す若者」YFUW = Youth for a United World

フォコラーレが始まった当初より多くの若者が参加していました。そして、1967年「世界の若者たちよ、一つになろう!」というキアラ・ルービックの呼びかけにより若者のための運動が形成され始めました。そして、翌年の1968年に「ジェン運動」が始まり、1985年にはもう一つの若者運動である「一致した世界を目指す若者」運動が誕生しました。

 

今日でも若者たちはこの呼びかけに応え続けています。世界の18歳から30歳位の彼らは国籍、民族、文化、宗教や信条も異なりますが、互いに尊重し、全ての人がひとつの家族であるようにとの共通の願いを持ち、一致した世界を築く意志のもとに結束しています。

 

普遍的兄弟関係を築くため、家族、世代間、社会におけるあらゆる分裂に向き合い、一致を目指すこの若者たちは、平和と普遍的兄弟愛を支え、広めるため、自分の置かれた場所や国際的繋がりの中で様々な活動を行います。例えば、ジェンフェストと呼ばれる青年大会では、世界中から若者が集い、全ての人を兄弟として受け入ることで一致を証しします。具体的な行動と開かれた対話の姿勢があらゆる境界を越え、日常で出会う人々に普遍的兄弟愛をもたらすと信じているからです。

 

他にも災害による緊急支援や戦争による犠牲者やストリートチルドレン、孤立したご老人や囚人、移民への支援など現時レベルでの継続的な活動を行っています。

これらの活動により自分たちの社会における傷を癒すよう努めています。

 

「一致した世界を目指す若者」はさらに多くのすべての若者に向けた活動を行います。例えば、1996年に始まった「世界一致週間」では年に1度、特定の1週間に世界中で活動やイベントを行い、世界の一致を証します。それぞれの国に合わせたメッセージを発信するのと同時に世界の人々が家族になるよう行動を起こします。

自治体や他の機関等あらゆるレベルで参加を呼びかけ、一致と平和を推し進めます。

 

これらの活動は徐々に若者のあいだに浸透し現代社会が直面する数々の困難に立ち向かう勇気を与えました。

 

「一致した世界を目指す若者」運動に参加する若者は共同体レベルで普遍的兄弟愛を生きるのは勿論のこと、まずは個人の生活の中でも生きるようにします。

 

このようにしてキリスト教の若者のあいだでは互いに勇気づけ、生き方の模範としてイエスを、合言葉として福音を選びます。

他宗教の若者は一致した世界という理想を持ち、刺激を受けながら自分の信仰にこの理想を反映します。

特定の信仰を持たない若者は「自分がして欲しいことを相手にもする」という黄金律を生き、相手を最大限に尊重します。

 

ただ単に自分たちがしたいからするというのではなく、「皆がひとつになるように」(ヨハネ17,21)というイエスの遺言にあるように、一致した世界という理想は神の計画であると信じて活動するのです。

 

GENFEST  ジェンフェスト について

フォコラーレに参加する若者を語るとき、ジェンフェストの歴史を欠かすことは出来ません。ジェンフェストとは国際的な青年大会で、「一致した世界を目指す若者」運動が誕生した他、数多くの活動・プロジェクトを生み出してきました。世界中から集まる大勢の若者で世界に普遍的兄弟関係を証し、世界へ発信します。

1973年  ロッピアーノ(イタリアのフィレンツェ)ジェン運動が始まって以来、最初の大きな青年大会となりました。8,000人の若者が集いました。

1975年  ローマ 会場である競技場が若者で埋め尽くされました。ローマ法王パウロ6世の臨席、祝福がありました。この時より、5年に1度のジェンフェス開催が決まりました。

1980年  冷戦の真っ只中、40,000人の若者がローマに集い、「一致した世界は可能!」とのメッセージを発信しました。

1985年  キアラより1983年に提唱されていた「一致した世界を目指す若者」運動が正式に誕生しました。

1990年  冷戦を経て東欧の若者たちが参加しました。ベルリンの壁が崩壊し、これに深く貢献した教皇ジョンポール2世が臨席しました。

1995年  衛星中継とインターネットを通して初めて世界中にジェンフェストの様子が放送されました。

2000年  ローマ法王ヨハネパウロ二世による開始された青年の集いであるワールドユースデーのイベントとして開催されました。若くして天国に旅立った「キアラルーチェ・バダーノ」の生き方に倣い、彼女が地上に残した「光」をテーマに行いました。尚、彼女は2010年9月25日に福者に列福されました。

2012年  ブタペスト(ハンガリー)沢山の橋がある町としてしられるブタペストに5大陸より104カ国の若者が集い、中東から250人の参加がありました。異なる宗派のキリスト教徒や他宗教の若者たち、また特定の信仰を持たない若者たちの参加も多く見受けられました。

2018年  マニラ(フィリッピン)1973年に始まって以来初のアジア開催です。諸宗教対話が数多くある地域性を生かし、キリスト教はもちろんイスラム教、ヒンズー教、仏教などの若者たちなど100カ国6000人が参加、日本からはフォコラーレのメンバーや仏教(立正佼成会、妙智会)の若者たち108名が参加しました。

 

世界一致週間2022年 「勇気をもっていたわる」人・地球・環境への改心