ビデオはイタリア語ですが、下記の日本語訳をご覧できます。
親愛なる皆さん、こんにちは!ご覧のとおり、私はここ、サン・ピエトロ広場にいます。
シノドス閉会ミサがたった今終わったところです。
ご存知のように、私たちは、このシノドスの歩みを3年間してきました。
この歩みは、私にとって計り知れない恵みであり、神からの贈り物であり、単に個人的なものではなく、フォコラーレ運動全体にとって贈り物であると確信しています。
教皇様は説教の中で「私たちは沈黙の教会ではなく、人類の叫びに耳を傾ける教会です」と語られました。
「ただ座っている教会ではなく、歩んでいる教会」
多くの課題について考察したこの一か月間でしたが、まさにこの教会の姿は私の経験でした。
そこでは教会が今日直面している多くの課題のみならず、今日世界が経験している戦争や移民問題についても取り上げました。
他にも多くの課題がありましたが、私たちは真のシノダリティ的な姿勢でそれらに取り組みました。
毎日がその訓練の日々でした。数人でテーブルを囲んで集まり、他の人たちは本会議の方に参加しました。
私は、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東の 5大陸から集まった人たちのグループに所属しました。
しかしそれだけではなくそこには司教方、枢機卿方、信徒、既婚者、女性、男性、さらにさまざまな諸キリスト教会の代表者たちも参加していました。
参加者全員が、考察をさらに豊かなものにし、カトリック教会内の交わりを深め、さらに諸教会との間の交わりを真に深めるように貢献していました。
キアラが夢見ていたものを目のあたりにし、私は喜びに満たされました。
それは、より一層交わりのある教会の姿、調和を表すことができる教会です。
教皇様が私たちにおっしゃったように、シノドスのキーワードは調和として現れる一致です。
それは、それぞれの年齢、立場、責任の違いを超える視線を持ったからです。私たち皆が、本当に兄弟姉妹でした。
何よりもまず、私たちは自分自身の心にある最も深いものを共有しました。
また、今日の教会に存在する多くの苦しみや痛みを恥じることなく共有しました。
恥じることなく、起こっているすべての悪について謙虚に語り、許しを求める教会の姿に、私はとても心を打たれました。
まず何よりも、第一に神に赦しを乞い、それから私たちが長い年月にわたって苦しみを与えてきたすべての兄弟姉妹に許しを願いました。
しかしここで終わらないことは大事です。ここから私たちにとって、新たな出発が始まることこそ最も大切なことです。
一緒に歩むためです。実際、シノドスのタイトルは「宣教する教会のために」だからです。
宣教において、交わりにおいて、参加においても、宣教する教会。
このシノドスの最終文書全体をまだ読んでおられない方のために、特に私の印象に残ったことを要約してお話ししたいと思います。
文書は 5つの部分から構成されていて:最初の部分は聖霊による回心への呼びかけです。「回心への呼びかけ」は私が強く感じていることです。
なぜなら、シノダリティは、社会性をもった預言のようなもので、それを生きるためには一つの霊性が必要だからです。
このシノダリティは、単に共に歩むというだけではなく、そこにはひとつの霊性が必要です。
この霊性を生きるには、節制や謙虚さ、そして共に歩む忍耐がもちろん求められますが、
同時に許すこと、そして許される心構えも必要です。
第二の回心は、かかわりにおける回心です。つまり、対話する人とのかかわりのうちにすべての基礎があるということです。
人間関係を大切にすることは、効率よく何かを組織するための方策でもなければ道具でもありません。
3つ目はプロセスに関わる回心で、私たちはこれについて探究しました。私たちの責任を果たす上での識別についてです。
教会や所属する共同体における私たちの統治、また責任についての識別です。
ですから、社会において信頼されるものであるために、報告や、私たちが行う全てのことの評価をもって、
透明性を生きることが重要です。
4つ目はつながりの回心です。シノドス的な回心は、一人ひとりが自分の心の空間を広げるよう促すものです。
それは、イエスとの関係、そして教会との関係に根ざした私たちの全ての関係が響く最初の場所です。
そして5つ目は養成について。私たち皆にとって養成の重要性が取り上げられました。
総合的な養成、継続的な養成、これについては教会内のみならずあらゆるレベルにおいてその重要性が共有されました。
私たちがやりたいのは継続していくこと。特にこの3年間に学んだこと全てを実践する段階が来たのです。
したがって、私は、フォコラーレ運動全体がこのシノドスのメッセージを具体的に生きる新たな呼びかけに耳を傾けることに対する大きな責任を感じています。
世界中の参加者たちと丸一か月間このパウロ六世ホールで過ごしました。私は、ここから、この広場からシノダリティの宣教者となって出発したいです。
今月ずっとお祈りを通して私に同伴してくださった皆さま方に心より感謝し、挨拶お送りします。
それは、努力と労苦も求められましたが、本当に計り知れない恵みでした。CIAO!
フォコラーレ運動国際ホームページより
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