いのちの言葉2017年12月

 
私は主のはしためです。お言葉どおりこの身になりますように (ルカ1・38)

パレスチナの一人の若い女性、マリアが家にいると、何の前触れもなく神の天使が現れ、驚き戸惑う彼女に神からのメッセージを伝えました。天使は、マリアの返事を待っていました。

マリアは、深い喜びのうちに、神が、自分になさろうとしておられる未知のご計画に、全生涯を捧げました。

「主よ、私はここにおります」というマリアの姿は、神と全人類のために自分を差し出し、仕えようとする決意であり、ここに、神のみ旨に従う人の手本が示されています。

私は主のはしためです。お言葉どおりこの身になりますように。

この福音の箇所を黙想したキアラ・ルービックは「神のご計画を果たすために必要なのは、『自分を無にする謙虚さ』と『心の自由』をもった人です。

その意味で、マリア様は、まさに人類を代表する存在です。人類の上にある神のご計画が、マリア様のうちに集約されているからです。神のご計画のために自分の全てを明け渡す彼女の姿にそれが見られます」と語っています。(1)

私は主のはしためです。お言葉どおりこの身になりますように。

神の『愛のご計画』は、私たちの上にもあります。それが、実現されるよう、今この時、私たちに語りかける神の「言葉」に耳を傾けてみましょう。

自分は意志が弱く、相応しい人間ではないと決めてしまうなら、それ以上前進できなくなります。

でも、そんな時、私たちも、マリア様に告げた天使の言葉『神に不可能なことはない』(2)を思い出しましょう。自分の力よりも、神の力に信頼しましょう。そうするなら、自らのうちに思いも寄らない活力が湧き出るのを感じ、愛のうちに前進する力を得るでしょう。

あるご夫婦の経験です。

「結婚当初から、私たちは、近くの病院に入院している子供たちのご家族のために、我が家を提供しています。彼らの家族でありたいと心がけながらこれまで100家族以上を家に迎えました。

私たちのもとには、たびたびみ摂理が届けられ、経済的にも助けられました。

先日も、少なからずお金が届いたので、きっと誰かが必要としているお金にちがいないと思い、しまっておきました。案の定そのとおりでした。

 

まるで、毎日、神様と愛のゲームをしているかのようです。でも、大切なのは、いつも神様に従順であることだと感じています。」

私は主のはしためです。お言葉どおりこの身になりますように。

キアラは、マリア様がなさったように、神のみ言葉を受け入れるよう私たちに勧めています。

「人間の言葉とは異なる神のみ言葉を、マリア様のように完全に開かれた姿勢で受け入れましょう。

神のみ言葉の内におられるのは、キリストご自身ですから、あなたの内にキリストご自身をお迎えし、み言葉をすぐ実行に移しましょう。その時、この世は、街角を通り過ぎるキリストを目にすることになるでしょう。なぜなら、あなたの内で生きているキリストが、他の人と変わらぬ服装で、人々と交わりながら、オフィスや学校など、あらゆる場所で働かれることになるからです。」(3)と。

クリスマスを待つこの時期、福音書を読みながら、私たちもマリア様のように、神と『一対一』で過ごす時間を持ちたいものです。み言葉を通して私たちの心に語りかける神の声によって、出会う兄弟姉妹たちの必要性がわかってくるでしょう。

では、日々の生活の場にひとつの人間家族をつくりだすために、今、私たちはどんなイエスになれるでしょうか。

「主よ、私はここにおります」と答えることによって、神は、私たちの周りに平和の種を蒔かれ、私たちの心の中の喜びを大きなものにしてくださるでしょう。

レティツィア・マグリ

 

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